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インフルエンサー採用とは SNSの影響力に注目した新しい人材活用法

インフルエンサー採用とは SNSの影響力に注目した新しい人材活用法

インフルエンサー採用とは、InstagramやTwitter、Facebookなど、SNSでの発信力や影響力が大きい人(インフルエンサー)を優遇的に採用する方法です。
SNSを活用したマーケティングが拡大していることを背景に、インフルエンサーと企業が関わることが増えてきています。
本稿では、インフルエンサー採用とは何か、採用のメリット・デメリット、インフルエンサーマーケティングについてもご紹介します。

「インフルエンサー採用」のほか、「ARCSモデル」や「エンプロイアビリティ」など、近年話題の人事系キーワードについて詳しく知りたい場合は、163の用語を解説している「人事用語事典」(無料)をご利用ください。


1. インフルエンサー採用とは

インフルエンサー採用とは、InstagramやTwitterなどSNSでの発信力や影響力を持つインフルエンサーを優遇的に採用する方法です。
応募の際、フォロワー数が多い、投稿に対する「いいね!」が一定数を超えているなど、企業が設けた条件をクリアすれば、選考が免除されて一気に最終面接へ進めるなどの優遇措置を受けることができます。

1-1. インフルエンサー採用の例

実際にインフルエンサー採用を取り入れている企業をご紹介します。

 

条件

優遇措置

オンデーズ

SNSのフォロワー数が10,000人以上

 

・応募後、企業側の審査を通過すると書類審査や一次面接、筆記試験などは免除され、最終面接へ。

・加点評価の対象

サイバー・バズ

SNSへの投稿で

①直近の1カ月以内に「いいね!」が300以上付いたものがあること。

②同社指定の#が付いたもので「いいね!」が500以上あること。

①300以上で書類選考免除。

②500以上で即、最終面接へ。

 

TOKYO BASE

・Instagramフォロワー2,000人以上またはWEARフォロワー1,000人以上

・選考の短縮と早期の内定

参考)
OWNDAYS RECRUIT
https://www.odsaiyou.com/influencer/
CyberBuzz
https://www.cyberbuzz.co.jp/2018/02/19-sns1300.html
TOKYO BASE CO.,LTD RECRUIT
https://recruit.tokyobase.co.jp/news/jinji/influ/

インフルエンサー採用と一言でいっても、
・自社のインフルエンサーとなる人材
・インフルエンサーとしての経験やそこで培ったスキルを持った人材
と、企業が求める人材像は一様ではありません。職種によってインフルエンサーに求めるものや活用のしかたが違うことがわかります。

1-2. なぜ、インフルエンサー採用なのか

それは次のような理由からです。

  • インフルエンサーの持つ影響力を自社のPR戦略に活用できること
    インフルエンサーは特定のコミュニティや年齢層に影響力を持っています。企業のターゲットと合致すれば大きな効果が期待できます。企業広告を敬遠する消費者に対して、消費者の視点で商品の良さを伝えるインフルエンサーは貴重です。

  • インフルエンサーの発信力やブランディング力がビジネススキルと評価できること
    インフルエンサーは、自身の活動を通してマーケティングやブランディングをすでに実践していると言えます。高い評価を得ているということは、これらの能力が高いということでもあります。

  • Instagramで発揮されるセンスや表現力
    クリエイティブ職では、デザイン力やセンスが求められます。Instagramがその判断材料になるというわけです。

企業がインフルエンサー採用を取り入れる背景には、即戦力となる人材を求めているとも言えます。SNSが消費者との重要なコミュニケーションツールとして成長しつつある今、SNSに強いインフルエンサーは企業にとって貴重な戦力です。

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2. インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを起用し、企業のPR戦力として活用するマーケティング手法です。企業が消費者に直接訴求するのではなく、インフルエンサーという第三者を介して商品やサービスのPRをします。今後5年間で市場規模が10倍以上になるとも言われています。 
以下は、商品やサービスの購入するときの情報源として有効なものについての調査結果です。

商品サービス購入情報源
「スポンサード投稿」についても以下のような調査結果が出ています。

スポンサード投稿に関する調査

出典)三菱UFJリサーチ&コンサルティング 平成28年度 消費者庁委託調査事業「インターネット消費者トラブルに関する総合的な調査研究 報告書 SNSに関するアンケート結果 2016年12月19日」
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/internet/pdf/adjustments_index_1_170111_0002.pdf

このように、SNSへの投稿からの購買は合計すると6割弱、またスポンサード投稿について「気にならない・広告表示があれば気にならない」が7割と、インフルエンサーマーケティングが今後拡大していく可能性を見出すことができます。


3. インフルエンサー採用のメリット・デメリット

企業がインフルエンサー採用を取り入れる際のメリット、デメリットは何でしょうか。

メリット

  • 自社の従業員として確保することで、外部に委託する必要がなくなり、コストの削減やマーケティング効率の改善が期待できる。
  • 商品やサービスの広告塔となり、新しい消費者を開拓できる。
  • インフルエンサーの持つ情報収集力や表現力が、新しい商品・サービス開発につながる。
  • インフルエンサー採用を取り入れている企業はまだ少ないので注目されやすい。また柔軟で進取性の高い企業としてイメージアップにつながる。

デメリット

  • 採用基準を満たしていても、求める人材やレベルに合わない場合もある。
  • インフルエンサーは特定のコミュニティや年齢層には多大な影響力を持つが、企業のターゲットと合わないと効果が発揮されない。
  • SNS投稿の仕方や表現方法などによっては、ネガティブなイメージを与えることがあり、与える影響も大きい。
  • ステマ(ステルスマーケティング )との境界があいまいで、誤解される場合がある。

インフルエンサー採用を導入するにあたっては、自社の商品やサービスの内容や訴求したい顧客層、販売戦略がインフルエンサーマーケティングになじむものであるかを十分検討することが重要です。


4. インフルエンサー活用のポイント

企業において、インフルエンサーを活用するためのポイントは次の通りです。

  1.  採用時に見極める
    フォロワー数や「いいね!」は、お金で買うことができるため、それだけで判断し、採用するのは危険です。投稿に対するコメントや、実際にフォロワーなどに与えている影響についても十分に把握しなければなりません。
    当然ながら、企業とのマッチングは重要なポイントです。企業が求める能力を備えているか、採用時にプレゼンテーションなどの課題を課すなどして見極める必要があります。

  2. ルールを明確にすること
    従業員であるインフルエンサーが投稿をするときには、「広告」であることを明記するなど、インフルエンサーの行動について明確なルールを作っておく必要があります。広告表記のない投稿は、ステマと認識される恐れがあり、投稿の内容によっては企業のイメージを損ねてしまいかねません。影響力の強さは諸刃の剣であることを十分に認識して、慎重に運用することが重要です。

  3. マーケティング活動の評価をすること
    インフルエンサーを起用した効果がどの程度得られているのかを定期的に測定し、マーケティング戦略にフィードバックをしていく必要があります。評価について明確な基準を準備しておくことが重要です。

5. まとめ

インフルエンサー採用とは、InstagramやTwitterなどSNSでの発信力や影響力を持つインフルエンサーを優遇的に採用する方法です。
フォロワー数が多い、投稿に対する「いいね!」が一定数を超えているなど、企業が設けた条件をクリアすれば、選考が免除されて一気に最終面接へ進めるなどの優遇措置を受けることができます。

商品やサービスを購入する際に、SNSの投稿や写真などがきっかけになることが多くなったことを背景に、企業においてインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングが導入され、今後も大きく成長すると見込まれています。

インフルエンサー採用を導入している企業が期待するのは

  • インフルエンサーとしての影響力
  • インフルエンサーとしての経験から培ったビジネススキル
    と言えます。

インフルエンサー採用のメリット、デメリットは次のとおりです。

メリット

    • 自社の従業員として確保することで、外部に委託する必要がなくなり、コストの削減やマーケティング効率の改善が期待できる。
    • 商品やサービスの広告塔となり、新しい消費者を開拓できる。
    • インフルエンサーの持つ情報収集力や表現力が、新しい商品・サービス開発につながる。
    • インフルエンサー採用を取り入れている企業はまだ少ないので注目されやすい。また柔軟で進取性の高い企業としてイメージアップにつながる。

デメリット

  • 採用基準を満たしていても、求める人材やレベルに合わない場合もある。
  • インフルエンサーは特定のコミュニティや年齢層には多大な影響力を持つが、企業のターゲットと合わないと効果が発揮されない。
  • SNS投稿の仕方や表現方法などによっては、ネガティブなイメージを与えることがあり、与える影響も大きい。
  • ステマ(ステルスマーケティング )との境界があいまいで、誤解される場合がある。

インフルエンサー活用のポイントは、次の3点です。

  1. 採用時に見極める
  2. ルールを明確にすること
  3. マーケティング活動の評価をすること

特定のコミュニティに対してインフルエンサーは大きな影響力をもつため、企業のイメージアップや商品・サービスのPRに高い効果が期待できますが、運用方法を誤ると、反動は大きく一気に信用を失う危険があります。
インフルエンサー採用を導入するにあたっては、事前に自社とインフルエンサーとのマッチングをよく検討し、明確なルールを準備しておくことが成功の鍵と言えます。

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以下6つのカテゴリに用語を分類し、検索しやすいようまとめています。

  • 教育・育成 …ARCSモデル、アクションラーニング など
  • 教育テーマ …アンコンシャスバイアス、サーバントリーダーシップ など
  • 採用・雇用 …インフルエンサー採用、エンプロイアビリティ など
  • 人事企画 …健康経営、従業員エンゲージメント など
  • 制度・環境の整備 …インクルージョン、ピアボーナス など
  • 労務管理 …がんサバイバー、36協定 など

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