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人材育成の効率的な進め方 企業に役立つ手法,プログラム,ツール紹介

アダプティブラーニングが人材育成にもたらす効果と普及に向けた課題

アダプティブラーニングが人材育成にもたらす効果と普及に向けた課題

「従業員一人一人に最適な研修を提供したい」

これは人材育成に携わる方の常なる願いだと思います。

eラーニングはそのためのソリューションとして普及し、今では当たり前のものとなりました。しかし人材不足は深刻化し、ビジネスの競争はグローバル化とともに激化しています。そのため、企業の人材育成にはさらなる効率化と質の向上が求められています。

究極的には、従業員一人一人の傾向を分析、レベルに合わせた学習プログラムを用意し、業務の合間を縫って個別指導で能力を伸ばしていくという形が理想といえます。当然ながら、従来のリソースでこれを実現するのは不可能でした。

しかし、最近ではデジタル技術の発達により、徐々にではありますが人の手を介さずにこうした学習ができる手法が実現されつつあります。その代表的なものが、アダプティブラーニングです。アダプティブラーニングは実際に学校教育に取り入れられ、企業の人材育成にも導入され始めています。

また、いわゆる知識の習得だけでなく、活用の仕方次第で学習意欲や自主性の向上にも効果があるものと期待されています。

本稿では、アダプティブラーニングとは何か、企業の人材育成に取り入れることのメリットと活用方法、社員教育に利用できるアダプティブラーニングのサービスを丁寧に解説します。ぜひ参考にしてください。

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1. 技術進歩が可能にしたオーダーメイド学習とは?

アダプティブラーニングはeラーニングの一種と捉えられますが、これまでのeラーニングの概念を一歩抜きん出た存在といえます。ここでは一般的なeラーニングとの違い、活用シーン、普及状況などを見ていきましょう。

1-1. アダプティブラーニングの特徴

アダプティブラーニングを日本語に訳すと、「適応学習」となります。従来、「学習」といえば、習熟度の異なる生徒たちが同じ教室で同じ内容を同じ教師から学ぶのが一般的な手法でした。

これに対し、アダプティブラーニングでは個々の生徒の理解度や達成度などの進捗状況を鑑み、学習内容やスケジュールなどを調整した上で学習プログラムを策定します。さらに、システムがその成果をフィードバックして、より効果的なプログラムへとブラッシュアップしていく、という手法です。

具体的には、ICTやソーシャルメディアなどを使い、個々の生徒の学習の進捗状況をログとして集め、そこから個人の習熟度に合わせた学習内容やスケジュールなどを割り出して適したプログラムを提供します。

さらに、システムが蓄積されたデータを基に学習の結果を分析してプログラムを修正し、より効果的なものにブラッシュアップしていきます。

情報化が進み、データ解析技術が飛躍的な進化を遂げたからこそ実現可能になった、現代ならではの手法といえるでしょう。

1-2. 従来の教育手法とアダプティブラーニングの違い

教育業界では、アダプティブラーニングは理想的な教育の形であるといわれています。従来の画一的な教育手法では、学力の程度に応じたクラス分けなど、比較的大きな枠組みでの分け方しかできず、それでは進度の合わない生徒がどうしても出てきてしまうからです。

また、従来型の指導方法は、教育者自身の指導力や分析力などに依存せざるを得ず、クオリティにばらつきが生じるという問題もありました。

条件が一定しない中、しっかりと成績を伸ばすことができる生徒もいれば、逆に全く伸びない生徒や、教師との相性が悪いといった属人的な要因で成績が下がってしまう生徒も少なからずいたことは事実です。

これに対し、アダプティブラーニングでは、個々の生徒がテストなどで過去に回答したものをログとして蓄積し、それを分析することでその生徒の思考方法や弱点を発見し、弱い部分を改善することを目指します。いわゆる「オーダーメイド」の学習プログラムを作成して提供するのです。

また、学習のログは随時閲覧できるため、進捗状況の把握がしやすいというメリットもあります。さらに、同じところを弱点とする生徒同士をつなげ、相互学習やグループ学習に取り組ませることで、力を合わせて全員で弱点を克服する、といったことも可能です。

1-3. 学校教育への導入

アダプティブラーニングは、2010年代の初頭ころから徐々に注目を浴びるようになりました。まだ歴史は浅いものの、すでに多数の教材が開発されています。学校教育への導入は米国が先行していましたが、近年は日本国内でも導入が進んでいます

株式会社ベネッセホールディングスとソフトバンク株式会社の合弁会社Classi(クラッシー)株式会社は、2016年から、世界で1千万人に利用されている(2016年時点)Knewton(ニュートン), Inc.のシステムを実装し、日本国内の学校に導入されている学習支援クラウドサービス「Classi」へ、アダプティブラーニングの提供を開始しています[1]

また、株式会社すららネットは、アダプティブな対話式ICT教材「すらら」を、約2500の塾・学校に提供しており、40万人が利用しています(2024年時点)[2]。苦手分野は何年もさかのぼって復習し、得意分野はどんどん進めていける「無学年方式」が特徴の1つです。

「すらら」は、不登校児童生徒も出席扱いとすることが認められるオンライン学習教材として注目を浴びるとともに、学習課題に取り組むプロセスを評価する入試に利用されるなど、さまざまなシーンで活用されています。

学校教育で活用の幅が広がっているアダプティブラーニングは、企業の人材育成でも活用できる可能性がありそうです。どのようなメリットや活用方法が考えられるのか、次章以降で見ていきましょう。

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2. 企業の人材育成におけるメリットと活用方法

アダプティブラーニングを企業の人材育成に取り入れることによって、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、どのように活用できるのでしょうか。まず、メリットから見ていきましょう。

2-1. 忙しい社会人のニーズを満たす6つのメリット

アダプティブラーニングを導入すると、以下のようなメリットがあります。忙しくて時間を取りづらい社会人でも学習を進められるポイントがそろっています。

(1) 効率的な学習内容の定着・弱点克服ができる

アダプティブラーニングは、そのシステムが学習者の進捗状況や理解度・達成度を分析し、一人一人に最適な学習プログラムを提案します。苦手分野は重点的に、システム側が十分に理解したと判断するまで復習するよう促されるため、確実に学習内容を定着させることができます。

その際、システム側は学習者が回答にかけた時間や正誤情報を分析し、その結果に基づいて真に必要な振り返りをすすめ、出題を行います。このため、短時間での知識の習得・弱点の克服が期待できます。

(2) 全員に均質的な教育サービスを提供できる

教育の質や成果のレベルが指導者の能力に依存するというのは、学校教育だけでなく、企業の社員教育にもいえることです。アダプティブラーニングでは、そのシステムが、どの従業員にも公平に、最適な学習内容をオーダーメイドで提供します。

特に、仕事についての基本知識や心構えなど、誰にでも共通する土台となる部分をインプットする学習に向いているでしょう。

(3) 学習の定着度合いの可視化

アダプティブラーニングのシステムは、学習した内容、かけた時間、正解率などの学習ログを記録できます。学習者本人苦手分野や理解の不十分な箇所を把握できるだけでなく、管理者側がフィードバックに利用することで、より的確なアドバイスや指導が可能になります。

(4) 人材の早期育成

一定の社歴のある従業員に比べて、内定者や新入社員には指導の材料にできる情報がありません。アダプティブラーニングは従業員の知識レベルや傾向に関する情報収集をしながら、弱点を把握して最適な学習プログラムを提供します。

企業側も記録からその傾向を把握できるので、早い段階から指導に活用することができます。

(5) 負担の少ないキャリア育成環境の構築

働き方改革の推進により、労働時間の短縮、業務の効率化が求められています。企業は従業員のワークライフバランスを考慮しつつ、一人一人が着実にキャリアを積み、戦力として長く活躍できるよう、工夫を凝らさねばなりません。

苦手分野を効率的に学習できるアダプティブラーニングは時間的にも精神的にもストレスが少なく、積極的な学習とキャリア形成に役立つでしょう。

(6) 人材育成部門の負担軽減

一般的なeラーニングのシステムでも、学習ログを確認することはできます。しかし、それを分析して個人に合った学習を提案するのは人間の役割というケースも少なくありません[3]。アダプティブラーニングではそこをシステムが担うため、時間と労力の点で大幅な負担軽減になります。

2-2. 人材育成の効果を高める4つの活用方法

上に挙げたアダプティブラーニングのメリットは、企業の人材育成にどのように生かすことができるでしょうか。ここでは具体的な施策を検討してみます。

(1) リーダーの選抜

アダプティブラーニングでは、効率的な弱点克服という部分が注目されがちですが、逆にいえば、得意分野では飛び級的な教育も可能ということです。

高い正解率で早期に学習プログラムを修了した、特定の分野で好成績を修めた、といった従業員をピックアップすることができるため、リーダーに適した人材を見つけやすくなります。

関連記事:リーダー研修の目的、内容を解説!リーダーシップの発揮に必要なスキルとは?

(2) 新人教育

新入社員には、ビジネスマナーや業界の専門用語など、実際に仕事をする前に一通り知っておかなければいけない知識が多くあります。不足していたり、あやふやだったりする知識を確実に効率良く蓄積していくアダプティブラーニングは、新人教育に有効でしょう。

関連記事:新入社員研修のカリキュラムとは?作成方法や効果を高めるポイント

(3) タレントマネジメント

タレントマネジメントとは、従業員の能力・業務経験・スキルなどをデータとして一元管理し、人材の適正な配置や育成・教育などに活用する人事管理の方法です。アダプティブラーニングは、従業員一人一人に合った学習プログラムを提供することで、タレントマネジメントの推進を支援します。

関連記事:タレントマネジメントとは 能力の見える化で適材適所への人材配置を

(4) 全階層の弱点補強・能力の底上げ

アダプティブラーニングは、能力の高さに差があっても、一人一人に最適な学習を提案します。誰もが効率良く弱点を補強できるため、結果的に企業全体としての能力が底上げされていきます。これは、企業としてのパフォーマンスアップにつながるでしょう。

アダプティブラーニングは、単に学習の効率化だけでなく、人材育成を効果的に進めていくための方法としても大きな可能性を秘めているといえます。

2-3. 社員教育への導入が少ない理由

以上の通り、アダプティブラーニングは企業の人材育成に大変役立つ可能性があることが分かりました。

しかし、機能性に着目するとメリットしかないと言っても過言ではないのに、学校教育に比べ、社員教育への導入がなかなか進まないのはなぜなのでしょうか?原因の1つとして、学校教育と社員教育の性質の違いがあるようです。

学校教育は、学習内容の体系が確立されており、対象人数も多いため、有益なビッグデータを収集・蓄積することができます。一方、社員教育は、学習内容が企業によって異なるため体系化が難しく、ビッグデータの収集が困難です。

事業によらず多人数に共通する基礎知識のインプット学習には効果的ですが、それ以上のことを実現するにはさまざまな課題があるというのが現状のようです。

メリットから想像されるような多角的なサービスがまだ市場で展開されておらず、アダプティブラーニングの企業への導入がなかなか進まないのは、こうした背景によるものと考えられます。

しかしそのような中でも、独自の学習ログ解析の技術や、他にはない特長を持ったサービスが登場し、注目を浴びつつあります。次章ではその主だったものをご紹介しましょう。


3. 社員教育に利用できるアダプティブラーニングのサービス例

社会人や社員教育に向けたサービスはまだ少ないものの、優れた機能を持つサービスが登場し、活用され始めています。以下に4つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Cerego(セレゴ)

Cerego(セレゴ)は、科学的根拠に基づいて受講者に最適な学習を提供するアダプティブラーニングのプラットフォームです。

受講者の学習のパフォーマンスを計測・予測し、ベストなタイミング、難易度で出題されるため、着実な知識の定着につながります。天文学から看護学まで、幅広い学習コンテンツを希望の言語で作成可能です。

Ceregoは世界中で利用されていますが、日本ではJR西日本が、運輸関係司令員の学習に導入し効果を得ています。

・Cerego

https://www.cerego.com/

CoreLearn(コア・ラーン)

CoreLearn(コア・ラーン)は、人それぞれの苦手分野を分析し、個々に応じた出題で完全理解を促す完全習得型デジタル教材です。

理解が足りないとクリアできない仕組みになっており、受講者に合わせたスピードで、効果的に知識の習得ができます。自社のオリジナル教材を搭載できる他、IDを発行すればすぐ使えるプリセットコンテンツも提供されています(2024年3月時点)。

三菱UFJ銀行の法人部門の人材育成を担当する「法人企画部法人アカデミー」では、CoreLearnをカスタマイズしたオリジナルの自学自習システム「骨太ドリル」を導入し、効果を得ています。

・CoreLearn(コア・ラーン)

https://solution.toppan.co.jp/education/service/corelearn.html

・事例紹介 株式会社三菱UFJ銀行

https://solution.toppan.co.jp/education/contents/corelearn_case_01.html

ノウン

ノウンは、アナログ学習とデジタル学習の利点を併せ持つ高機能デジタルドリルプラットフォームです。学校・塾・企業の研修などに使用している学習教材を、デジタルドリルとして提供することができます。

ノウンの特長は、画面に表示される学習コンテンツ上に、直接メモなどを書き込むことができる紙の教材のようなアナログの利点と、学習結果の自動採点や学習結果に応じて問題を再出題する機能などのデジタルならではの利点を併せ持っていることです。

株式会社きんざいは、FP技能検定試験に関する書籍の出版に当たってノウンのデジタルドリルを付け、これまでになかった価値を購入者に提供できたとしています。

・ノウン

https://www.ntt-at.co.jp/product/knoun/

資格スクエア

資格スクエアは、オンライン×リアルの資格試験予備校です。司法試験予備試験、弁理士試験、行政書士などの各種難関資格試験について、最短合格のための勉強法を提供しています。

資格スクエア独自の問題演習機能(脳科学ラーニング)では、オンライン上に蓄積されている受講者の学習ログ・理解を分析することにより、個人の理解度に合わせた出題が可能です。また、AI(人工知能)が資格試験の問題を予測する日本初の模試「未来問」も実施しています。

・資格スクエア

https://www.shikaku-square.com/

・資格スクエア 脳科学ラーニング

https://www.shikaku-square.com/learning/

・「AI」による国家試験出題予測『未来問』

https://www.shikaku-square.com/yobishiken/miraimon

学習記録を分析し、受講者にとって最適な学習を提供するという点は、いずれのサービスも共通しています。しかし、それぞれにプラスアルファの特徴があり、自社の業界や目的によって最適なサービスは変わってくるため、導入の際はよく検討することが必要です。


4. AIや教育ビッグデータの活用で○○が実現?

さて、ここまで来ているアダプティブラーニング、将来的にはAIや教育ビッグデータの活用によって、より柔軟で多様かつ効果的な施策に活用されていく見込みです。ここでは、その将来像をいくつかピックアップしましたので、参考にしてみてください。

新技術による分析結果がやる気アップの材料に

学習ログの蓄積・分析が学習効率・効果の向上につながることは既述の通りです。さらに、向上するのはそれだけではないようです。岡山大学では、教育ビッグデータとeラーニングの利用で、児童の学習意欲向上が認められることを実証しました。

新技術により、学習するほど成績が上がっていくことが分かるグラフを個別にフィードバックできるようになったのです。その情報を教師と保護者が指導に生かすことより、特に学習意欲の低かった子どもたちの意欲が、半年間で着実に、また劇的に向上することが世界で初めて実証されました[4]

eラーニングには、学習者の自主性だけに任せきりにしていると進捗に個人差が出るという問題があります。

上記のような新技術をアダプティブラーニングと併せることで、学習の実施→結果/状況の確認→個別最適な学習プログラム提案→さらなる意欲喚起、というサイクルが全自動で回せる時代が来るかもしれません。

さらなる最適化が可能に?

現在のアダプティブラーニングでは、個々人の学習ログを基に最適な学習内容を提案する形が一般的です。しかし、学習者の学習/操作ログには、学習そのもの以外にも個人の特性を語る内容がたくさん記録されます

例えば、その学習者の目次の滞在時間が有意に短い場合、ある時点から目次が表示されなくなるなど、システムのUIや操作性についても学習者それぞれの傾向に合わせて最適化できれば、より効率的な学習が見込めるでしょう。

AIや教育ビッグデータの活用・分析技術が進歩すれば、社員教育に特化したサービスが多様性を増していくでしょう。これに伴い、人材育成のICT化は新局面を迎え、新しい時代に入っていくものと考えられます。


5. まとめ

アダプティブラーニングは、ICTやソーシャルメディアなどを使い、学習者一人一人の学習の進捗状況をログとして集め、そこから個人の習熟度に合わせた学習内容や学習方法などを分析して適した学習コンテンツを提供、都度修正し、最適化を図る学習方法です。

これまでの均一的な教育とは異なり、個人に対して最適化されることを目的としています。

学校教育で広まっているアダプティブラーニングは、企業の人材育成においてもさまざまなメリットがあり、育成効果のアップが期待できます。

アダプティブラーニングの導入により、以下のようなメリットがあります。

  • 効率的な学習内容の定着・弱点克服ができる
  • 全員に均質的な教育サービスを提供できる
  • 学習の定着度合いの可視化
  • 人材の早期育成
  • 負担の少ないキャリア育成環境の構築
  • 人材育成部門の負担軽減

アダプティブラーニングを以下のように活用することで、人材育成の効果を高めることが期待できます。

  • リーダーの選抜
  • 新人教育
  • タレントマネジメント
  • 全階層の弱点補強・能力の底上げ

機能性ではメリットしかないと言っても過言ではないアダプティブラーニングが、学校教育に比べ、社員教育への導入がなかなか進まないのは、学校教育と社員教育の性質の違いが原因の1つと考えられます。

社員教育の学習内容は企業によって異なり、体系化が難しくビッグデータの収集が困難です。事業によらず多人数に共通する基礎知識のインプット学習には効果的ですが、それ以上のことを実現するにはさまざまな課題があるというのが現状のようです。

しかしそのような中でも、独自の技術や特徴を持つ、社員教育に利用できるアダプティブラーニングのサービスが登場し、注目を浴びています。

  • Cerego(セレゴ)
  • CoreLearnコア・ラーン
  • ノウン
  • 資格スクエア

AIや教育ビッグデータの活用により、学習意欲を向上が認められることが実証されています。将来的には、学習の実施→結果/状況の確認→個別最適な学習プログラム提案→さらなる意欲喚起、というサイクルが全自動で回せる時代が来るかもしれません。

また、システムのUIや操作性についても学習者それぞれの傾向に合わせて最適化できれば、より効率的な学習が見込めます。

今後、技術が進歩していけば、社員教育に特化したサービスが多様性を増していくでしょう。これに伴い、人材育成のICT化は新局面を迎え、新しい時代に入っていくものと考えられます。

忙しくて時間がなく、学習機会をつくりにくい社会人にこそ、個人に最適化され効率的に学ぶことができるアダプティブラーニングが必要といえるでしょう。自社の人材育成をより充実・加速させるため、アダプティブラーニングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

[1] Classi株式会社「今夏よりアダプティブラーニングを本格提供」,https://corp.classi.jp/news/154/
[2] 株式会社すららネット「すらら」,https://surala.jp/
[3] AIの実用化により今後変わっていくと考えられます。
[4] 岡山大学「教育ビッグデータを活用したeラーニングで、児童の意欲を劇的かつ確実に向上させられることを世界で初めて実証-意欲低位層を軒並み平均レベルに上げられる-」,https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id565.html

参考)
・リセマム アダプティブラーニングとは【ひとことで言うと?教育ICT用語】
https://resemom.jp/article/2016/04/19/30970.html
・BizHint アダプティブラーニング
https://bizhint.jp/keyword/148028
・アダプティブラーニングの「選択肢が多すぎ」問題
https://jp.chibicode.com/5-adaptive-learning
・Classi株式会社
https://corp.classi.jp/
・株式会社すららネット
https://surala.jp/
・eラーニングアワード2019 教育ビッグデータ事例と講演・セミナー情報
https://www.elearningawards.jp/education-bigdata/

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