厚生労働省は「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」を2024年5月17日に公開しました。
報告書によると、ハラスメントの相談件数は変わらないか減少傾向にありますが、顧客等からの著しい迷惑行為(いわゆるカスタマーハラスメント/カスハラ)は増加。特に、医療、福祉、宿泊業、飲食サービス業といった消費者との接点が多い業種で相談件数が多く見られました。
また、ハラスメント対策の課題として「ハラスメントかどうかの判断が難しい」ことや、カスタマーハラスメント対策では「迷惑行為に対応する従業員等の精神的なケアが難しい」との回答が見られました。
一方、企業がハラスメント対策を行うことで、「職場のコミュニケーションが活性化する/風通しが良くなる」(39.1%)、「会社への信頼感が高まる」(34.7%)といった副次効果があることも明らかになりました。
ハラスメントへの取り組みは、職場のコミュニケーション活性化や信頼感向上にも寄与し、結果的に人材育成にも好影響を与えるといえるでしょう。
調査結果の詳細は、以下をご覧ください。
厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査」の報告書を公表します