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中国入国審査で必要な手続きは?コロナ禍における注意点と一連の流れ

「万が一中国の空港で足止めを食らったら、どうなるのだろう?」

コロナ禍の影響で各国の空港検疫が強化される中、中国への赴任を予定されている方はまず入国審査に不安を覚えるのではないでしょうか。

事前のPCR検査は必須か、万が一入国審査時に陽性と出たらどうなるのか、自分でなくても同じ機内に陽性者がいたらどうなるのか、など、考え始めるときりがありません。

そこで本稿では、コロナ禍においての日本出国準備の注意点や、中国入国審査時の注意点を詳しく解説します。ここでは、中国入国後の移動に必要な「健康カード」等についてもご紹介します。

また、それらの注意点を踏まえた、日本出国前の事前準備から中国入国審査までの一連の流れについて説明します。

本稿が、スムーズな中国入国と、中国ビジネスのスタートの一助になれば幸いです。

※ご紹介する情報は2021年7月30日時点のものです。


1. コロナ禍における日本出国準備の注意点

コロナ禍の影響により、海外渡航の手続きが厳格になっています。入国者に対して特別な審査を課している国があり、中国に渡航する際にも、事前に行うべき申請が追加されています。

本章では、日本を出国する時に必要になる、以下の2つのステップを紹介します。

日本出国時に必要なステップ

 

【日本出国のためのステップ1】 ダブル陰性証明書の取得
【日本出国のためのステップ2】 健康コードの申請

また、新型コロナウイルスに感染した場合やダブル検査で陽性になった場合、ワクチン接種が原因で陽性反応が出た場合にどうすればよいかについても、解説します。

1-1. 【日本出国のためのステップ1】ダブル陰性証明の取得

日本を出国する際には、まず「ダブル陰性証明」を取得する必要があります。

ダブル陰性証明とは、新型コロナウイルスPCR検査と血清特異性IgM抗体検査を実施し、両方陰性であることを証明したものです。

2020年12月1日から、飛行機で日本から中国へ渡航する乗客に対して提出が義務付けられ、搭乗2日前以内(検体採取日から起算)の検査証明書が必要です。

ここで注意すべきことは、ダブル陰性証明書を取得する検査機関は指定されており、それ以外の機関でダブル陰性証明書を取得しても搭乗できない、ということです。

検査は、必ず指定の機関で受けるようにしましょう。また、搭乗の際はダブル陰性証明の原本を持ち歩くことが勧められています。

指定されている検査機関は、中華人民共和国駐日本国大使館http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1844962.htm)ウェブサイトで確認できます。

以下に、サイト内で紹介されている東京・大阪・福岡の検査機関の一例をまとめました。

その他の地域・検査機関については中華人民共和国駐日本国大使館のウェブサイトをご確認ください。(各病院の住所・電話番号は中華人民共和国駐日本国大使館の情報に準拠しています)

表)ダブル陰性証明書を取得できる検査機関例[1]

都市病院住所電話番号
東京
(http://www.china-embassy.or.jp/chn/lsfws/lstx/P020210329600257579599.pdf
表参道スキンクリニック
(https://covid19test.jp/omotesando.html)
東京都渋谷区神宮前5-9-13 喜多重ビル 4F 080-2264-9595
クリニックフォア大手町
(https://www.clinicfor.life/otemachi/)
東京都千代田区大手町1-2-1Otemachi One 地下1階03-4570-1263
東京TMSクリニック
(https://tms-clinic.jp/travel-corona)
東京都渋谷区恵比寿西1-1-2 しんみつビル 5階電話での問い合わせなし
大阪
(http://www.china-embassy.or.jp/chn/lsfws/lstx/P020210329604179221390.pdf)
上本町わたなべクリニック
https://www.uehonmachi.jp/
大阪府大阪市天王寺区上之宮町1-1506-6772-0075
うつぼGardenClinic
(https://utsubo-garden-clinic.com/
大阪府大阪市西区京町堀1-3-13 辰巳ビル 1F06-6136-6408
医療法人 太融寺町谷口医院
(https://t-internationalclinic.jp/
大阪府大阪市北区太融寺4-20 すてらめいとビル 4F06-6364-4177
福岡
(http://www.china-embassy.or.jp/chn/lsfws/lstx/P020210329601519393721.pdf)
博多ひのきクリニック
(https://hinoki-clinic.com/
福岡県福岡市博多区博多駅南1丁目8−34 博多駅FRビル 7F092-477-7215
城山国際医院
(https://c2j-clinic.com/)
福岡県福岡市馬出1-10-2 メディカルセンタービル 7F092-645-2177
医療法人海陽会 まえだクリニック
(https://www.islandcity-maeda-clinic.com/)
福岡県福岡市東区香椎照葉3-4-5 I.C.メディカルビル 2F092-410-5222

※検査機関の情報は変更される可能性があるので、受診前の問い合わせが必要です。

引用元)中華人民共和国駐日本国大使館「駐日大使館・総領事館指定検査機関リストの更新について(3月29日更新)」,2021年1月7日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1844962.htm(閲覧日:2021年7月8日)

ダブル陰性証明書の費用はどのくらい?

 

ダブル陰性証明書を取得するための検査費用は機関によって異なります。参考として、上記で紹介した東京 TMS クリニックの場合、PCR検査+IgM検査費用は28,600円(税込み)となります(2021年7月8日時点)。

 

検査費用以外にも、陰性証明書の発行費用などが必要な場合があるので、検査を受ける際は事前に確認する必要があります。

1-2. 【日本出国のためのステップ2】 健康コードの申請

検査機関よりダブル陰性証明を取得したら、健康コードの申請を行います。健康コードの申請は専用サイトhttps://hrhk.cs.mfa.gov.cn/H5/)より行います。

申請時には以下の1~3の資料をアップロードする必要があります。

表)健康コードの取得に必要な資料

1. ダブル陰性証明
2. 航空券の予約証明
3. 国籍により異なる以下の書類
 日本:パスポート、住民票(あれば)、中国ビザあるいは居留許可
 中国:在留カード、住民票、日本ビザ、上陸許可、出国命令などから1つ
 第三国:パスポート、中国ビザあるいは居留許可、加えて在留カード・住民票・日本ビザ・上陸許可・出国命令などから1つ

※ 第三国・地域から日本に入国してから中国へ渡航する場合は、上記資料に加えて日本入国スタンプおよび「自主隔離承諾書」のアップロードも必要(国際船舶の船員は不要)。

参考)中華人民共和国駐日本国大使館「健康コード申請要件変更のお知らせに関する説明」,2021年3月30日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1865436.htm(閲覧日:2021年7月8日)

健康コードの発行には時間がかかる場合があるため、なるべく搭乗前日の20時までに手続きしましょう。

1-2-1. 搭乗するには【グリーン健康コード】が必要

健康コードを申請すると、申請者の情報に応じて、オレンジ色・緑色・赤色・灰色のコードが付与されます[2]

健康コード 各色の表す内容

 

オレンジ色:ダブル陰性証明書の審査・承認待ち
緑色:承認完了(健康コードの有効期限内にご搭乗する必要がある)
赤色:検査証明の審査が不合格
灰色:健康コードの有効期限切れ

搭乗するにはグリーン健康コードが必要です。中国籍の乗客には「HS」マーク、外国籍の乗客は「HDC」マークのグリーン健康コードが発行されます。

画像)グリーン健康コードの例

引用元)中華人民共和国駐日本国大使館「最新:日本から中国へ行く乗客へお知らせ 搭乗に「健康コード」が必要になります」,2020年11月27日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1836108.htm(閲覧日:2021年7月8日)

なお、健康コードには有効期間があり、期限を過ぎると搭乗できなくなるので注意が必要です。

さらに注意すべき点は、日本から第三国・地域(台湾や香港マカオを含む)を経由して中国に行く場合には、健康コードが発行されないということです。そのため、直行便で訪中することが勧められています。

まとめとして、中国に渡航するには、ダブル陰性証明書と健康コードの申請が必要であることを覚えておきましょう。

1-3. 新型コロナウイルスに感染した場合やダブル検査で陽性になった場合は?

渡航前に、新型コロナウイルスに感染したり、ダブル検査で陽性反応が出た場合、居住区の中国大使館・総領事館に連絡する必要があります。そして、健康コードを申請する際は、以下の「必要な資料」をすべてアップロードしてください。

新型コロナウイルスに感染した場合、検査で陽性になった場合の手順は以下の通りです。

【ステップ1】

肺のCTあるいはX線検査と2回目のPCR検査を行います。PCR検査日時は24時間以上空ける必要があります。

必要な資料
・肺に異常なしあるいはコロナ感染が完治している旨を記載する診断証明書
・検査日が載っているPCR検査陰性証明書

注意事項
・指定の検査機関や医療機関、診断証明書のフォーマットがありません。
・郵送検査は認められません。
・妊娠中の場合はCT・X線検査を行う必要はありませんが、妊娠証明が必要です。

【ステップ2】

最低14日間の自主隔離をし、健康状態に異常が無いことを確認します。

必要な資料
・自主隔離承諾書

【ステップ3】

搭乗日2日前以内に新型コロナPCR検査および血清IgM抗体検査を行います。

必要な資料
・ダブル陰性証明書および健康コード申請に必要な資料

注意事項
・検査は中国駐日日本大使館・総領事館指定の検査機関で行います。

参考)中華人民共和国駐日本国大使館「健康コード申請要件変更のお知らせに関する説明」,2021年3月30日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1865436.htm(閲覧日:2021年7月8日)

1-4. ワクチン接種が原因で陽性反応が出た場合は?

渡航前に新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたために陽性反応が出た場合は、健康コードを申請する際、必要な資料の他にワクチン接種証明書を提出します。

以下のように、ワクチン接種が原因で陽性反応が出た場合でも、必要回数分のワクチンを接種していれば、健康コードの審査の結果、許可されることがあります。

表)ワクチン接種状況と健康コードの審査結果

ワクチンの種類接種状況健康コードの審査結果
2回接種が必要なもの2回接種済許可
1回接種済不許可
1回のみ接種が必要なもの接種済※許可
ワクチン臨床実験参加者接種済不許可

※接種完了日から搭乗前の「ダブル検査」検体採取日まで最低14日間を空ける必要がある。

参考)中華人民共和国駐日本国大使館「健康コード申請要件変更のお知らせに関する説明」,2021年3月30日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1865436.htm(閲覧日:2021年7月8日)

しかし、許可の条件は原則的なもので、最終的な判断は中国大使館・総領事館が行います。

ここまで、コロナ禍における日本出国準備の注意点を説明しました。準備が不十分であると、日本からの出国すらできない状況になりますので、気を付けるようにしましょう。

[1] 中華人民共和国駐日本国大使館「駐日大使館・総領事館指定検査機関リストの更新について(3月29日更新)」,2021年1月7日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1844962.htm(閲覧日:2021年7月8日)
[2] 中華人民共和国駐日本国大使館「最新:日本から中国へ行く乗客へお知らせ 搭乗に「健康コード」が必要になります」,2020年11月27日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1836108.htm(閲覧日:2021年7月9日)


2. 中国入国審査時や中国入国後の注意点

中国への入国に際しては、事前に出入国健康申告を行い、QRコードを提示することが必要となっています。

その他、入国後の移動に「省ごとの健康コード」等が必要となっていますので、ここで併せて紹介します。

2-1. 出入国健康申告とQRコードの提示

中国に入国するには、事前に「出入国健康申告」をすることが必要です。申告は中国到着予定時刻の24時間前から、出入境健康申报のページhttps://health.customsapp.com/healthweb/home/pages/index/index.html)から行うことができます。

出入国健康申告には飛行機の座席番号が必要となるので、座席が確定したら速やかに申告しましょう。登録完了時に表示されるQRコードは中国入国時に提示する必要があるので、必ず保存しておきましょう。

出入国健康申告の記入方法については以下を参考にしてください。

出入国健康申告の記入例
全日本空輸株式会社「中国税関出入国健康申告記入例」,『日本・海外の出入国情報について』,https://www.ana.co.jp/topics/notice200501/pdf/Online_Health_Declaration_ja.pdf(閲覧日:2021年7月8日)

2-2. 【入国後】省の健康コードが必要

中国に入国できても、滞在する省の健康コードがなければ省内で行動できません。これは日本出国時に必要となる「健康コード」とは違い、各省で設けられているコードです。

画像)上海市の健康コード

画像)北京市の健康コード

※北京市の健康コードの登録には、パスポートの写真が必要。

このコードは、地下鉄やバスなどの公共交通機関を利用する時やレストランやスーパーマーケットに入る時などに必要になります。

中国各地の空港の出入り口等には、省の健康コードのダウンロードを促す掲示があるので、入国時に確認しておきましょう。

省の健康コードをダウンロードしたら、PCR検査の結果や過去14日間の滞在歴などを入力します。それ以外に、位置情報を活用したトラッキングや、公共交通機関の利用情報などのさまざまな情報を基に判断がなされた上で、赤・黄色・緑のコードが付与されます。

省の健康コード 各色の表す意味

 

赤:感染者
黄色:疑似感染者
緑:非感染者

1章で紹介した健康コードは日本の携帯電話番号からでも取得できますが、省の健康コードの取得時には、SNS認証が求められるため、中国の携帯電話番号が必要になります。また、省の健康コードのほとんどはWeChatやアリペイにて専用のアプリを取得しなければいけません。

2-3. 【入国後】省をまたぐ移動をする場合は、「行程カード」も必要

行程カード(行程卡)とは、スマホの位置情報から過去2週間の行動履歴を管理するもので、省をまたぐ移動をする場合に必要です。

省の健康コードと同様に、取得時にはSNS認証が求められ、中国の携帯電話番号が必要です。また、WeChatやアリペイから専用のアプリを取得します。

国務院客戸端のアプリをダウンロードすれば、その中に行程カードの機能も入っていますが、行程カード(行程卡)単体のアプリも存在しています。用途に応じてダウンロードするとよいでしょう。

画像)国務院客戸端及び行程カード(行程卡)アプリのアイコン

2021年4月の時点で、行程カードは4つの色で表示されます[3]

行程カード 各色の表す意味

 

赤:危険度が高い人(現時点では使われていない)
オレンジ:新型コロナウイルスの陽性者、または濃厚接触が疑われる人
黄色:外国から入国して間もない人
緑:それ以外の人

画像)行程カード(緑)の例

ここまで紹介してきたように、中国への入国に際しては、事前に出入国健康申告を行い、QRコードを提示する必要がありますので、注意しておきましょう。

その他、入国後の移動には「省ごとの健康コード」等が必要ですので、入国後に忘れずにダウンロードするようにしましょう。

[3] 株式会社 日経BP「進化する中国のコロナ対策健康コード、上海では個人情報への配慮も」,『日経ビジネス』,2021年4月15日,https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00058/041400099/(閲覧日:2021年7月8日)


3. 日本出国から中国での入国審査までの一連の流れ

コロナ禍において新しく必要となった審査や手続きが増えたことで、日本出国から中国入国までの流れも変わりました。どのような流れで日本を出国して中国での入国審査を受けるのか、具体的に解説します。

3-1. 出国前の事前準備

日本を出国するにあたり、さまざまな手続きが必要となります。

中国へ渡航することが決まり次第、すぐにでも着手すべき準備項目は「パスポート申請」と「ビザ取得」です。

健康面では、病院で予防接種を受けたり、歯の治療をしておくと、中国滞在中の健康リスクを減らせます。

この他にも、事前準備すべき項目は多岐にわたるので、こちらの記事を参考にしてください。

また、先述の通り、搭乗2日前以内に新型コロナウイルスPCR検査と抗体検査を実施して「ダブル陰性証明」を取得し、「健康コード」を申請するのも忘れないようにしましょう。

3-2. 日本出国の流れ

搭乗手続きの際に健康コードの提示が求められるので、手続き前に準備しておきましょう。

手荷物預かりや保安検査の後、出国審査を受けます。日本人の場合は日本の出入国カードは不要なので、パスポートと航空券を提示します。

出国審査を通過したら出国手続きは完了です。時間に余裕を持ち、フライトの30分前までには搭乗ゲートへ向かいましょう。

3-3. 中国到着後の入国審査の流れ

中国に到着したら、中国へ入国するための手続きがあります。

発熱や嘔吐などの検疫申告の後、入国審査を行います。入国審査では出入国健康申告のQRコードを提示する必要があるので、飛行機を降りたら速やかに準備しましょう。

入国審査では、上記のものと併せてパスポートやビザ等を審査官に渡し、チェックしてもらいます。通常は、ここで何かを聞かれることはあまりないようです。

その後、荷物の受け取りをしてから必要があれば税関申告をします。また、滞在する省の健康コードの取得も忘れずに行いましょう。省をまたぐ移動をする場合は、行程カードも必要です。

なお、新型コロナウイルスの感染状況に応じて、入国時の隔離措置や数日間の在宅健康観察が行われることがあります。

状況が刻々と変わっていますので、中国に入国する際には、大使館のウェブサイトなどで事前に最新の情報を確認しておくことをお勧めします。

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4. まとめ

本稿では、コロナ禍における日本出国準備の注意点や、中国入国審査時の注意点を解説しましまた。

新型コロナウイルスの影響により、日本出国と中国入国の手続きは、通常のフローから変更されています。

日本出国と航空機の搭乗の際には、以下の2つのステップが必要です。

・ダブル陰性証明書の取得
・健康コードの申請

ダブル陰性証明書とは、新型コロナウイルスPCR検査と血清特異性IgM抗体検査を実施し、両方陰性であることを証明したものです。
注意点として、ダブル陰性証明書を取得する検査機関は指定されており、それ以外の機関でダブル陰性証明書を取得しても搭乗できない、ということを覚えておきましょう。

健康コードを申請するには、専用サイトにアクセスして、ダブル陰性証明書や航空券の予約証明書などをアップロードする必要があります。

健康コードを申請すると、オレンジ色・緑色・赤色・灰色のコードが付与されます。搭乗するにはグリーン健康コード(緑色)が必要です。

新型コロナウイルスに感染したり、ダブル検査で陽性反応が出た場合は、居住区の中国大使館・総領事館に連絡する必要があります。その後、肺のCTあるいはX線検査とPCR検査など、指定されている手順を踏んで健康コードを取得します。

ワクチン接種が原因で陽性反応が出た場合は、ワクチン接種証明書を提出します。必要回数分のワクチンを接種していれば、健康コードの審査の結果、許可されることがあります。

また、中国への入国に関しては以下のステップが必要です。

・出入国健康申告とQRコードの提示
・【入国後】省の健康コードの取得
・【入国後】(省をまたぐ移動をする場合)行程カード(行程卡)の取得

中国への入国には、出入国健康申告が必要です。申告は中国到着予定時刻の24時間前から、出入境健康申报のページで行うことができます。

登録完了時に表示されるQRコードは中国入国時に提示する必要があるので、保存しておきましょう。

中国に入国しても、滞在する省の健康コードがなければ省内で行動できません。これは日本出国時に申請した「健康コード」とは違い、各省で設けられているコードです。空港の出入り口等に、省の健康コードのダウンロードを促す掲示があるので、入国時に確認しておきましょう。

行程カード(行程卡)は、スマホの位置情報から過去2週間の行動履歴を管理するもので、省をまたぐ移動をする場合に必要になります。

コロナ禍における出入国時の注意点を踏まえ、日本出国から中国での入国審査までの一連の流れも紹介しました。

日本を出国する前には「パスポート申請」や「ビザ取得」などの準備が必要です。また、健康面でのリスクを減らすため、日本で予防接種や歯の治療などを済ませておくことをお勧めします。

先述の通り、搭乗2日前以内に新型コロナウイルスPCR検査と抗体検査を実施して「ダブル陰性証明」を取得し、「健康コード」を申請するのも忘れないようにしましょう。

日本出国時は、搭乗手続きの際に健康コードの提示が必要です。手荷物預かりや保安検査の後、出国審査を受けます。

中国到着後は、検疫申告の後、入国審査を行います。入国審査では出入国健康申告のQRコードを提示する必要があります。さらに、パスポートやビザ等を審査官に渡し、チェックしてもらいます。

その後、荷物の受け取りをしてから必要があれば税関申告をします。また、滞在する省の健康コードの取得も忘れずに行いましょう。

新型コロナウイルスの影響により、日本出国または中国入国に伴う手続きには、さまざまな変更が加えられています。漏れのないように進め、無事に中国へ入国できるように備えましょう。

参考)
日中平和観光株式会社「中国各地の健康コードと入管アプリ QR コード一覧」,『中国入国隔離状況・健康電子申告(健康コード)』,2021年5月27日,http://www.nicchu.co.jp/QR_code.pdf(閲覧日:2021年7月9日)
中華人民共和国駐日本国大使館「最新:日本から中国へ行く乗客へお知らせ 搭乗に「健康コード」が必要になります」,2020年11月27日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1836108.htm(閲覧日:2021年7月2日)
中華人民共和国駐日本国大使館「健康コード申請要件変更のお知らせに関する説明」,2021年3月30日,http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1865436.htm(閲覧日:2021年7月2日)
日本航空株式会社「大連、広州へ渡航されるお客さまへ 事前のPCR検査と抗体検査について」,2021年6月18日,https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200731/(閲覧日:2021年7月2日)
株式会社 日経BP「進化する中国のコロナ対策健康コード、上海では個人情報への配慮も」,『日系ビジネス』,2021年4月15日, https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00058/041400099/(閲覧日:2021年7月2日)
ANAホールディングス株式会社「空港でのお手続きの流れ」,https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/checkin/procedure/(閲覧日:2021年7月2日)
日本航空株式会社「〔上海(浦東)〕上海浦東国際空港」,2020年11月5日,https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/airport/pvg/info/(閲覧日:2021年7月2日)

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